ガラスで未来を創造する。

中島硝子工業株式会社

ガラスの種類

 透明で割れる素材=ガラスというとすべて同じ素材と勘違いしてしまいますがガラスにも構成する材料の種類や割合の違いによりいくつか種類がありそれぞれ特徴や用途が異なります。メーカーによっても多少性質が異なりますが代表的なものを説明します。


ソーダライムガラス  -
 建築物の窓や安価なガラスコップなど最も一般的に使用されるガラスで当社が取り扱うのは主にこのガラスです。工業的製法により大量生産されているので最も安価で身近なガラスです。フッ化水素酸以外の酸に強く安定した印象ですがアルカリには弱く、水とも徐々に反応してやけが生じます。
 

ホウケイ酸ガラス   -
 ソーダライムガラスより熱膨張係数が小さいので熱衝撃(急激な温度変化)に強く、耐薬性においてもソーダライムガラスより優れます。理科学用ガラスや身近なところでは耐熱ガラス容器に用いられます。
 

石英ガラス      -
 ホウケイ酸ガラスよりもさらに熱膨張係数が小さく熱衝撃だけで割れることはまずありません。化学的にも安定しておりフッ化水素酸、ならびに高温の濃リン酸以外の薬品にはほとんど侵されません。また紫外線から赤外線まで高い透過率を示します。ガラスとして多くの面で優れていますがとても高価です。
 

クリスタルガラス   -
 ソーダライムガラスの成分に酸化鉛を加えたガラスです。透明度と屈折率が高いのでクリスタル(水晶)のように輝いて見えます。高級なガラス食器やワイングラス、インテリア用品に使用されます。
 

放射線遮蔽用鉛ガラス -
 医療・研究施設の放射線遮蔽用に用いられる特殊なガラスです。装飾用に用いられるクリスタルガラスより鉛の含有量が高く、単体では水分によるやけが発生しやすいので取扱いに注意が必要です。


 上にあげたガラスとは性質が大きく異なりますがアクリルやポリカーボネート等は有機ガラスと呼ばれます。他のガラスと比較すると切断・切削・成形加工が容易で、軽く、衝撃に強く、割れにくいという長所がありますが、キズがつきやすく熱、薬品に弱いという短所があります。