低反射ガラスとノングレアガラス
ガラスの見た目の特徴には高い透明性の他に美しい光沢もあります。光沢は清潔感や高級感といったガラスの印象に影響している重要な要素ですが、額縁やショーケースといったカバーガラスとして使う際は、光沢によりガラスが光ることで中身が見えにくくなることがあります。こういった用途に適したガラスとしてノングレアガラスと低反射ガラスの2つがありますので違いをご説明します。
ノングレアガラス(アンチグレアガラス)
ノングレアガラスはガラスの表裏両面に細かい凹凸をつけ、反射光を拡散させることで反射を見え難くしたガラスです。拡散により反射光がある程度平均化される為局所的な眩しさは軽減されますが、全体的な反射率自体は普通のガラスと変わりません。また凹凸による拡散効果は反射光だけでなく透過光も拡散させてしまいます。この為額縁のように対象とほぼ密着させる用途でないとぼやけてしまい対象が見え難くなります。
低反射ガラス(ARコートガラス)
低反射ガラスはガラスの表裏両面に光の反射を低減するコーティングを施し、反射率を約1%に減らしたガラスです(普通のガラスは反射率約8%)。ノングレアガラスと違い表面が平滑なので対象と距離が離れていてもぼやけることなく見ることができます。ただしコーティングの種類にもよりますが、軽減された反射像が青紫色に見えたり、面に対して真横から見るような浅い角度の反射で十分な効果が得られない場合があります。両面にコーティングが施してあるため取扱い、メンテナンスに注意が必要、基本的に室内用途専用、とても高価、と導入にあたって十分な検討が必要なガラスです。
*現在弊社で取り扱っているガラスは主に建築用途のガラスになります。
大変申し訳ありませんがスマートフォン向けや特殊な低反射ガラス、ノングレアガラスのご相談は対応致しかねます。
*写真ではガラスの効果が見やすいようにヒートミラーガラスのカタログをガラスの下に置いてあります。
ヒートミラーガラスに反射を軽減する効果はありません。
中島硝子工業株式会社
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