結露について
◆結露の発生原理
冬の窓ガラスに発生するいやな結露は、暖かくて水分を含んだ室内の空気が冷たい窓ガラスで急速に冷却され、部分的に湿度が100%を超えることで発生します。このため窓ガラスの断熱性を高め、室内側ガラスが戸外温度の影響を受け難くなればなるほど結露を抑制することができます。
一般的に用いられる湿度は正確には相対湿度と呼ばれるもので気温と密接に関係した値です。相対湿度は大気中に含まれる水蒸気の量をその時の気温に応じた飽和水蒸気量で割ることで求められます。飽和水蒸気量とは大気中に含むことが出来る水分(水蒸気)量の上限値で、空気は気温が高いほど多くの水分を含むことが出来ます。
具体的に上のグラフから気温30℃なら乾燥空気1kg当たり9gの水蒸気を含むことが出来ますが気温10℃になると5gが限度になるということです。これを元に空気中に4g/kgの水蒸気があるとして考えると、気温が30℃ならば相対湿度44%、気温が10℃ならば相対湿度80%と表されます。この条件では気温0℃で相対湿度が100%となりそれより温度が下がると飽和水蒸気量を超えた大気中の水蒸気が結露となって表れます。したがって室内の空気を乾燥させるか室内側ガラスの温度を上げることでガラスにつく結露を防止出来ます。
室内側ガラス 表面温度 |
結露発生 相対湿度 |
|
---|---|---|
FL3 | 8℃ | 33% |
FL3+A12+FL3 | 17℃ | 60% |
FL3+A12+LowE3 | 19℃ | 70% |
[記号の意味]FL:通常ガラス、A:空気層、LowE:LowEガラス、数字:厚み(mm)
戸外温度0度、室内温度25度におけるシミュレーション値

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